ガチカメラでの配信 ~ カメラ機材編

なんかそんな話が出ていたので暇なときに書き留めておく。

配信ってググるとゲームの配信についてはいろいろ情報があるんですが、映像を流す配信のノウハウって意外とないですよね。謎ですが。

社内でもビデオ会議とかで使う人もいるので初心者向けにいつも話している内容を書き留めておきます。


用意するもの

  1. カメラ
  2. 音声入力装置
  3. ビデオキャプチャデバイスとPC

とりあえずこの3つだけです。スマホとかで外部入力で配信とかしようと思わないでくださいね。だいたい独自アプリとかでアレなので……

まずはカメラ編から。

HDMIパススルー出力ができるカメラを用意してください。これがまず意外と情報がない……なんで誰も特集しないんだろう?

お気軽に買える価格帯でのお勧めはメジャーどころではソニーです。次点でパナ。


ソニーの場合

何故ソニーがおすすめかというとエントリー機でもHDMIパススルー出力がいわゆるモニター出力扱いになっているため、内部での遅延がすごく少ないからです(俺調べ)

αシリーズでHDMIパススルー出力ができる世代はどうもα5100/α6000くらいの世代以降のようです。それより前は画面は写せるものの、背面液晶の画面をそのまま表示するタイプのようで、いわゆる情報表示が消せない模様です。

FHDでよければその中でもα5100を一番に推したいですね。理由は液晶画面がこっち向くから。配信ではやり目線がカメラに行っているかどうかって大事だと思います。液晶画面がこっち向いてないとちょっと慣れが必要だと思うのと、固定位置で話すようなもの以外は画角が心配になりますよね。

また、旧世代の機種なので中古で安く買えることがある(自分は2020年春に25000円で買いました)のもおすすめポイントです。ハードウェア的にはα6000世代なので、古いですがカメラとしてもそこそこは使えます。

バッテリー駆動でもよいのですが、中華製の怪しい電源直差しキットが3000円強で売っていますのでそちらを使うのも一興です。USBタイプが安く売っていたりしますが、昇圧が不安定でアレというトラブルをよく目にしますので自分はACアダプタ付きのタイプを使っています。


広角で撮りたい場合はαではないのですがソニーでもRXシリーズがおすすめです。特にRX0は24mm相当と画角が広くコンパクト、USB給電で動きます。さらに、RX0mkIIならば小さいながらも液晶画面がこっちに向くので画角を確認しながらの撮影もできます。お高いですが……

RX0初代なら中古で3万円台で買えるので、モニターはリグつけて別に取り付けるという形でこっちにするという案もあるかもしれません。

24mmくらいっていわゆるVLOGで自撮りにも使われるくらいの焦点距離なので中央付近で撮りつつ背景を入れるような状況ではそれなりに汎用性があると思います。(なのでVLOG向き)

バストアップで撮影するのであればやはり35~50mmくらいの画角が良いのでその辺の焦点距離が出せるレンズを組み合わせるかRX100シリーズあたりがおすすめです。

RX100m3以降はHDMIパススルー出力に対応しているようです。問題はRX100m3くらいの世代だと中古でもまだまだお高いというところでしょうか……


パナソニックの場合

パナソニックは結構安い古い機種でもHDMIクリーン出力に対応しているのが魅力です。パススルー出力ではなくクリーン出力としているのは、安い機種だとカメラの中の画像処理を経由したものしか出力できないため、遅延があるからです。

体感値ですが数百msecオーダーでの遅延があります。ただ配信するだけなら問題ないのですが、音声入力を別にした場合はこの遅延を合わせ込むのがかなりしんどいと思います。なのでパナソニックのリーズナブルな価格の機種を使う場合は音声入力はカメラの入力を使うことが原則になると思います。

その観点で見ていくと一番のおすすめはFZ300/FZ1000です。両者ともバリアングル液晶でこちら側に液晶を向けた状態で撮影ができ、中古価格も3万円台とリーズナブルです。

前者のFZ300はセンサーサイズがいわゆるコンデジサイズなのですが、レンズがf2.8通しで明るいのがポイントです。あと望遠がめっちゃ効くのでディズニーでの動画撮影でいつも使っています。

後者のFZ1000はセンサーが1インチサイズでそこそこ大きく(FZ300の4倍の面積です)、レンズもf2.8通しではないとはいえf2.8-4.0とそれでも明るいので背景もそれなりにぼかして撮ることができます。

FZ300/FZ1000もこの価格帯でプラグインパワーのマイクがそのままカメラに挿せるのも良い点です。

先述の通りHDMIパススルー出力ではないため遅延が大きいのですが、カメラにマイクが差せるので、どうしてもファンタム電源が必要なマイクとかで外部入力が必要とかでなければこれでOKです。

コールドシューマウントのマイクはたくさん種類が出ていますのでそれらを活用することが簡単にできます。この辺はYoutuberの皆さんがよく解説していますね。有名どころではRODEのVideoMicroですね。マイクについては別の回にまとめます!


とりあえず用意するカメラについては以上でしょうか。

すでにご自分でお持ちのカメラがあってそれを使いたいのであればHDMIパススルー出力ができるかどうか確認しましょう。テレビやモニタがあれば簡単に確認できます。

カメラのHDMI出力とテレビをつないで、情報表示なしで画面にカメラの画像が映れば成功です。

遅延の大きさはカメラの前で手を振るなどして確認すればわかりますのでやってみてくださいね。

長くなりましたのでまずはここまで。

KENO, a part-time photographer

kenoと申します。 皆さんの心に残る写真が撮れるように技術を磨いています。 My name is keno a.k.a kenosaka. I've taken pictures so that I hone my skills and that will hope leave a lasting impression on everyone.

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