写真を見るときのモニター2021春
撮影会とかだと皆さんが写真を見るデバイスはスマホだと思いますが、写真の現像やレタッチは何でやりますか?大体パソコンじゃないでしょうか。(もちろんiPadでもできますがちょっと癖があるので……)
そこでスマホ以外のモニターをどうするか、最近うっかりモニターを買ってしまった僕の備忘録を書いておきます。
目次
- モニターに必要な要件
- 選択肢
- おすすめモニター
1.モニターに必要な要件
モニターのスペックを決めるものはまず以下の点です。
- 解像度
- 表示色数
- 明るさ
- パネルの種類
- キャリブレーション対応の有無
解像度ですが、FHD、WQHD、4kあたりが今売られているものでしょうか。いきなりですがおすすめは4kです。モニターのサイズにも寄りますが27インチ以上であれば4kを間違いなくおすすめします。
オフィス用途だと27インチでWQHD、32インチで4kくらいが適正なのですが、写真の場合いろんなウィンドウを画面に並べないと行けないのと、写真の解像度が高すぎるので、補正等で等倍表示にしたときに十分な表示領域が確保できる解像度が望ましいからです。
60センチの奥行きの机に置いたときに27インチは適正サイズだと思います。これより近い場合、遠い場合はそれぞれサイズを調整してください。
表示色数ですが、最近のモニターはHDRというのに対応しています。いわゆるはいダイナミックレンジで、多くの色が表示できて明るいモニターになっています。
これは大体1677万色以上は表示できるので問題ないでしょう。HDR対応パネルなら10億色って書いてあると思いますが、色数が多い方が写真の色は良く出ると思います。
最近のスマホは明るさも明るくなってきているので、PCのモニタも昔のような薄暗いものではスマホで表示したときに暗い感じになってしまいます。HDR対応のモニタであれば安物でも300~350cd/㎡くらいは明るさがありますので大丈夫だと思います。ちなみにiPhoneとかはマックスで1200cd/㎡とか行くのでそれでもまだくらいのですが、通常時は400~500cd/㎡くらいだと思うので、これくらいの明るさがあれば見た目に大きな差はなくなると思います。
そして、パネルの種類ですが、これは有無を言わさずIPSと書いてあるものを選びましょう。
IPSパネルは見る角度で色変化がしにくいパネルになっていまして、スマホも大抵はIPSパネルになっています。自分の顔の位置は固定でも写真を全画面に表示した際、パネルの隅に行くほど角度がついてるのと同じ状況になります。ここでIPSパネルならば画面の隅でも色の変化が少なく、写真編集時におかしな色で調整してしまうこととかがなくなります。
余談ですが画像診断をするような医療機器でもIPSパネルが使われていることからもその意味がわかると思います。
最後にキャリブレーション対応ですが、できればあった方が良いです。PC側である程度モニタプロファイルの調整をすることで調整可能ではあるのですが、モニタ側に調整機構があった方が楽だし、精度も高いです。ただ、後述しますがモニタ側にキャリブレーション機能がついているモニタは高級なものがほとんどなのでMUSTではありません。あった方が良い、レベルです。
ただモニタは経年とともに色や明るさがずれてくるので、長く大事に使いたい人はキャリブレーションできるモニタを用意しましょう。
2.選択肢
Dell 4K カラーマネジメントモニター 27インチ UP2720Q(17万円くらい)
いきなりちょっとお高いのですが、なんと別売りで数万円するキャリブレーターを内蔵したモニタです。フードもついていて本格的ですね。
LG 27UP850-W(6万円くらい)
ハードウェアキャリブレーション対応のモニタでは最廉価になります。別に2万円強のキャリブレーターを買う必要がありますが、それを足しても安い。自分もこれの一つ前の機種を使っております。
ASUS ProArt PA279CV(5万円くらい)
こちらはキャリブレーションに非対応なものの、キャリブレーション済みで出荷されており、当分は問題ないと思われます。値段も廉価で人気の高いモニタです。
BenQ 27型デザイナー向けモニターPD2720U(11万円くらい)
BenQがデザイナー向けとして売っているモニターです。色域が広いのが特徴で、上位機種はフードもついてきます。この機種も出荷時キャリブレーション済みです。
キャリブレーション等々踏まえると選択肢はこの4つくらいだと思います。(LGは少しバリエーションがありますが)
プロ御用達のEIZOもありますが20万以上するのでお金持ちの人はそちらをどうぞ。
3.おすすめモニター
選ぶなら結局LGかなと思います。
amazonなら上記リンクの27UP850。
量販で買うなら27UL850という機種になります。
違いはUSB-Cでの給電能力です。UPは90W、ULは60Wになりますので、今現在MacBookProとかをお使いでケーブル一本で接続したい!という場合は27UP850を買いましょう。
ちなみに自分が買ったモニターはサブ用(リビングに置いてゲームしたりする用)なのでやっすいやつにしました。LGの27UL550という機種です。paypayモールで実質3万円くらいでした。
輝度がちょっと足りませんが、PS4やいつか買うであろうPS5でHDR表示しても耐えられるくらいでしょう、多分。出荷時キャリブレーション済みで、ちゃんとプロファイルを当てたら27UL850都道等の色は出ていました。
あとここ重要なのですが、LGは廉価機種でもモニタの上下調節機構がついてるんですね~~高さを10センチ変えられます。リビングに置いているので、Nintendo Switch映して筋トレするのにも便利です。
(2021/5/30追記)
こんな記事書いてたら直後に新機種発表が大量に……新型で気になった機種はこの辺です。
あと今ならDELLモニタがめちゃくちゃ安い……キャリブレーション対応がわかりませんが、IPSでsRGB 99%なので写真編集には使えるかなと
というわけで素敵な現像ライフを!そんじゃーね
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